概説

固形チョコレートは油分に粉乳や砂糖などの粉末が分散している状態であり、水に不溶である。固形チョコレートを水分と乳化させた物は、ガナッシュ、生チョコレートと呼ばれる。


固形チョコレートは一般的に、熱に弱く溶けやすい。過度に冷却したもの、融解・再結晶化したもの、長期間保存したもの等には白い色がつくことがある。この白い部分をブルームという。ブルームが生じたものを食べても問題はないが、風味や味は落ちる。ファット・ブルーム(fat bloom)は、チョコレートの油脂成分のうち融点の低い部分が融解して表面に浮出し、再結晶化したものである。シュガー・ブルーム(sugar bloom)は、冷却時等にチョコレートの表面に水分が付着した際チョコレートの砂糖が水分に溶解し、その水分が蒸発した時に砂糖が析出したものである。


質量あたりの熱量が大きく携行が容易であることから、固形チョコレートは軍隊のレーションに同封されたり、登山などの際の非常食として携帯される。カロリーの面だけでなく、非常の際に甘味やテオブロミンが心身の安らぎをもたらすという意味合いも大きい。

チョコレートを食べるとニキビができるという噂があり、経験としてチョコレートを食べるとニキビができやすいと訴える者も多いが、科学的根拠は現在のところないとされている。脂肪分が多いこと、カフェイン・チラミンなどを含む刺激物であるからという安易な発想である可能性がある。また、チョコレートを食べすぎると鼻血が出るという迷信があるが、これは昔、チョコレートがまだ高価だったころに、親が子供に食べすぎないように作られたデマであるともいわれている。つまり、これにも医学的な根拠は無い(しかしチョコレートアレルギーによる鼻血はあり得る)。

イヌやネコ、鳥類などヒト以外のほとんどの動物はチョコレートを食べると中毒を起こす。これは、チョコレートやココアなどに含まれるテオブロミンを代謝できないことが原因で、死に至ることもある。